この記事は”シンプルコードホルダーの作り方“の保存版になります。
初めてコードホルダーを作る人がこのページを見るだけで作成することができるよう、できる限り手順ごとに細かく説明しています。作品作りの参考になればと思います。
※PCから閲覧することを考えて書いていますのでスマホからでは読みにくいかと思います。ご了承ください。
不明点等がありましたら、お気軽にtwitterなどでご連絡ください。
コードホルダーとは?
コードクリップとも呼ばれており、イヤホンや長いケーブルなどをまとめておく時に便利なアイテムです。作りはとてもシンプルですが、デザインや大きさを工夫した様々なコードホルダーがあります。
レザークラフトとしても作りが簡単でシンプルということで初心者が初めて取り組む題材としてはちょうど良いものとなっています。また、デザインの工夫次第で幅が広がることからハンドメイドとしても人気が高いです。
コードホルダーの作り方
用意する道具と材料
①ヌメ革 7.5cm × 1.5cm、②バネホック小、③打ち台、④ハトメ抜き(ポンチ)mm mm、⑤ホック打ち小、⑥トコノール、⑦ゴムハンマー(または木槌)
これに革を裁断するための革包丁またはカッターとカッティングマットを用意します。ハトメ抜きはバネホックに合うようなら1サイズくらい上下しても大丈夫です。
製作手順
1.型紙を用意する
まずは型紙を用意します。
型紙を用意する方法には①書籍の付録、②WEB公開、③オリジナル制作の3つがあります。
今回はこのサイトで公開している型紙を作って制作していこうと思います。良ければご自由にお使いください。
※ご利用は自己責任でお願いします。
印刷したPDFはA4普通紙では薄く強度がないため、固紙(ボール紙)に貼り付けて強度を高めます。
プリンタが対応しているようなら、普通紙ではなく直接固紙に印刷すると一手間省くことができます。
2.型紙に合わせて革を裁断する
革を型紙に合わせて裁断します。
今回使用するのは7.5cm×1.5cmのヌメ革になります。まず長方形に裁断してから半円の部分を裁断していくという手順が1番やりやすいかと思います。
円形部分を切り抜くのが苦手という方は直線に複数回切って丸くしていくという方法があります。
この方法では、半円の部分は少し角ばった形となりますが、次の工程でヤスリがけをして形を整えるので問題ありません。
他にはサイズ調整が必要ですが円形に切るための円切りカッターという道具を使う手もあります。
次にサンドスティックや紙やすりで磨いて凹凸がなくなるよう整えます。
ヤスリをかけると毛羽立ちますが毛羽は次の段階で抑えるのでここでは形を整えることを意識しましょう。
紙やすりは粗め(80番くらい)から細め(400番くらい)の順に使います。
3.トコ処理、コバ磨き
トコノールを使ってトコ面(革の裏側)とコバ(側面 / 切り口)を整えます。
今回使った革は毛羽立ちが少なかったのでわかりにくですが下の方など毛羽が抑えられたのがわかります。
塗った直後なので色が濃くなっていますが、この色もトコノールが乾くと落ち着きます。
4.バネホックを取り付ける
1.バネホックを取り付けます。バネホックはアタマとバネ、ホソとゲンコで組み合わせて使います。(各パーツは右図参照)
2.まずバネホックを通すための穴をハトメ抜き(ポンチともいう)を使ってあけます。それぞれ2mmと4mmの穴をあけましょう。ポイントは上からまっすぐ叩くことです。
バネホックはバネとホソで穴の大きさが違うのでこのように差があります。複数のハトメ抜きを用意しておき、使うバネホックによって穴のサイズを調整します。
3.アタマとバネを取り付けます。アタマを打ち台の適した穴にセットします。
この上に吟面を下にして革、次にバネの順でセットします。
そしてホック打ち凸をバネにセットしてまっすぐ上から叩きます。このときまっすぐ打たないと金具が変形する可能性があるので気をつけましょう。
4.次にホソとゲンコをセットします。打ち台をひっくり返すと平らな鉄になっているのでこちらを使います。打ち台の上にホソを乗せます。
この上に吟面を下にして革、次にゲンコをセットします。向きを間違えないように気をつけましょう。バネとゲンコが噛み合うようにします。
こちらもまっすぐ上から叩きますがアタマに比べてより金具が曲がりやすいので丁寧にまっすぐ叩くようにしましょう。
5.完成
以上でコードホルダーの完成です。早速カバンの中で絡んでいるイヤホンに使ってみましょう。絡まずに持ち運ぶことができるので使うときにすぐに使えて便利です。
今回作ったのがこちら。
コードを束ねるのに使います。
持ち運ぶときに使う場合は動いても外れないようにコードを輪にして一箇所留めるようにします。これでカバンの中に入れておいても取り出したときに絡むことはなく使えます。
コードホルダーはシンプルな作りですが工夫次第で使いやすくなったり、おしゃれなデザインを施すことができます。ぜひ自分だけのコードホルダーを考えて作ってみましょう。
下記はまとめてはないですが、過去に作ったコードホルダーの記事になります。参考にどうぞ。