手縫だけで出来るブックカバー。初心者向けのアイテムです。

今回は初心者向きのブックカバーを作りました。

コードホルダーと同様に初めてでも作りやすいアイテムです。コードホルダーがバネホックなど金具を使うのに対してブックカバーは金具を使わずに手縫だけで出来るのが初めてでも挑戦しやすいところですね。

ブックカバーを作る

今回はコードホルダーと並んで初心者向きのブックカバーを作ってみました。

初心者向きですがシンプルなので工夫やデザインが難しく、革を多く使うので練習のために何個も作るものじゃありません。カービングができれば色々と楽しめそう^^

使用した革はブックカバーとして作ったので柔らかいクロム鞣の1mm厚のものを使用しました。楽天でハギレ革を買うと柔らかい革が多かったのでちょうど良かったです。(買うショップや場合によって中身は変わる可能性があります。)

1.革をサイズに合わせて罫書きする

コードホルダーやキーホルダーを作る場合、まずは型紙を作りますが今回は切り出すのが単純な長方形のため、直接革に罫書きしました。

今回作ったブックカバーは新書用。新書のサイズは173mm×105mm、厚さは10mmくらい。

縦幅は縫うことを考えて10mm追加した183mm。横幅は表裏で105mm×2+厚さ10mm+折り返し分合わせて80mmで合計300mm

端切れを使って革が少し足りなかったため、削れた部分ができてしまいました(^^;

まぁわずかだし自分で使うようなので良しとしましょう。

2.革を切り取る

次は罫書き下線に合わせて革を切り取ります。シンプルな長方形なので難しくないですね。

3.トコノールで革を整える

次にトコノールでコバ磨きとトコ処理を行います。

折り返す部分に関しては後からトコノールを塗りにくいのでこのタイミングで全体をやってしまいます。といっても今回はそんなに毛羽立っていないのでなくてもいいくらいでした。

4.革を折り返して手縫

次に片方の端を30mm折り返して縫い付けます。書籍の表紙を差し込む部分です。

30mm折ってマスキングテープで止める → 菱目打ちで穴をあけます。上はマスキングテープ取ってありますが、下のように菱目打ちの際にマスキングテープの上から打ってしまって問題ありません。この程度なら穴があいててもマスキングテープは簡単に綺麗に取れます。

縫い始めは2穴ほど縫い返すと良いのでこの位置から右に縫う→左に縫う、といった感じで始めます。

<ポイント:針を通しにくい時>

縫っていると革にしっかり穴があいていなかったり、重なっている部分は針が通りにくい場合があります。そんな時は手ではなく、ラジペン(ラジオペンチ)などを使って通すと力がかけやすくうまく縫い進めることができます。ただし、針にはダメージがつきそうなので予備の針は用意した方が良いかも。自己責任で。(自分は折れたことないですが念のため)

また、画像のラジオペンチは滑り止めのギザギザが付いていますが、今はギザギザの付いていない平ペンチの方が良いと思い改めて購入しました。ホームセンターに行けば安く売っているので針へのダメージなどを考えたら平ペンチを用意しておいた方が良いです。

縫い終わりも2穴ほど縫い返しておきます。これで片方完成。

実際に本にかけてみた感じですが、なかなかいい感じになりました。縫いかえしが30mmだと少し浅くて本が抜けてしまうかな?とも思いましたがそんなこともなくしっかりと掛ることができました。

5.差し込み用の帯をつける

次に革の反対側を作ります。

反対側も同じように作っても良いですが、それだと書籍のサイズに融通が利かないので、もう片方は折り返して縫い付けるのではなく、縦に帯をつけて差し込む形にします。

まずは帯を切り取ります。縦はブックカバーと同じ183mm、横は20mmにしました。

そしてそれをブックカバーの裏に取り付けます。

取り付ける位置は実際に本にあてながら決めればいいと思いますが、今回は大体45mm〜50mmくらいの位置になりました。

これを縫い付ければOK。

次にこのままだと革の右端よりも帯の方が狭くなっているので差しこめません。右端を斜めに切って(凸型でも良い)革を差し込めるようにします。

これで完成です。

差し込んでみるとこんな風になります。

完成画像

ということでこれで完成です。作ってみるとシンプルなのがわかると思います。

・本をつけないでひらいてみたイメージ

・本を取り付けたイメージ

以外と高級感も出ていい感じなので今度はハギレではなくしっかりとした革を使って1度作ってみてもいいかなー、と思いました。

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