今回は前回のファスナーネタに続いてファスナーの調節方法をご紹介します。
ファスナーを使うものとしては主にバッグやウォレットですね。大きめのバッグ・リュックからクラッチバッグなど様々なバッグに使います。他にはロングウォレットもコインケースをバネホックではなくファスナーを使う場合も多いでしょう。
では早速ご紹介。
レザークラフトで使うファスナーとは?
まずはファスナーについてですが、これは手芸用(布など)で使うファスナーと同じになります。わざわざレザークラフト用で販売しているものを探さなくても良いのでネット、または近くの手芸店などで気に入ったものを見つけてくればOKです。
ポーチとか財布、バッグの小さいところに使うのであれば長さ20cmのセットを買っておくといいと思います。自分が使っているのはY.K.Kの玉付ファスナー(10本)で1200円弱。練習にもちょうど良いです。
作るものに合わせてファスナーの長さを調整をしよう!
上記で紹介した商品のようにファスナーは基本的に1つではなくセットでまとめ買いすることになると思います。そうすると、作りたいものとファスナーの寸法が合わないことがしばしば(というかほとんど)
なので”ファスナーを使う場合はまず長さ調節を覚える“必要があります。
と言ってもそんなに難しいことはありません。慣れてくれば5分程度で目的の長さに合わせることができます。
<用意するもの>
・ファスナー(目的の寸法より長いもの)
・ラジオペンチ
・喰切(くいきり) or ニッパー (有ればよし)
では早速作業開始です。
1.ファスナーを用意する。
1番重要なこととしてファスナーは大は小を兼ねる!ということです。
今回ご紹介するようにファスナーのサイズは短くして調整することはできます。しかし、逆にすこしだけ長くするというのは難しいです。とりあえず出来ないと思っておく方が良いです。
“長さ調整は短くすること“と考えるようにしましょう。
今回は上で紹介したY.K.Kの玉付ファスナー(20cm)を使用していきます。このファスナーを16cmに短くします。
2.好みの長さまで務歯(ムシ)を外す。
ファスナーのかみ合わせている歯の部分を専門用語で務歯(ムシ)と言います。まずはこれを長さに合わせて外していきます。外し方はシンプル。
「ラジオペンチで引っ張る」
え?と思うかもしれませんがこれで力入りますし、すこし布がほつれる場合がありますが外すことはできます。
こんな感じで持って力強く引っ張ったり横に引っ張ったりして抜きます。
これでうまくいかない人は喰切やニッパーを使って務歯を切ると綺麗に外すことができるようです。外した務歯はもう使わないのでどうせ捨てるだけですし、壊してしまって問題ありません。
3.ファスナー上止めを外す
次にファスナー上止めを外します。
ファスナーが外れないように務歯の一番最後に取り付ける金具です。
同じようにラジオペンチで引っ張ると取ることができます。なぜこの金具を取るのか、というと再利用するからです。いろいろなサイトを見るとこれは新しい金具を使うと書いてあることもありますが、外したものを再利用することも十分できます。
なので壊さないよう、また外した勢いで飛ばしてしまわないように気をつけながら力をかけて外すようにしましょう。
コの字になっていますが、外すときに閉じてしまっていることがあります。なのでキリや菱目打ちを挟んで広げましょう。
こんな感じでキリを押し込めば上止めを開くことができます。
ただし、上止めを再利用する場合は多少傷がついたり形がいびつになりますので綺麗に作りたい場合は上止めだけを買ってしまうというのもありです。100個で500円以下なので高くはないです。ただし、ネットで買うと送料が高いので他の商品もまとめて買うか、近くのショップで買うのがオススメ。
<ポイント>
ここで1つポイントをご紹介。
上止めを外す・つけるときにはできれば平ペンチを使うようにしましょう。多くのラジオペンチは滑らないで掴みやすいようギザギザがついていますが、このギザギザが金具を傷つけてしまいます。細かくて目立たないところですが、綺麗な作品を作るためには平ペンチを使うようにしましょう。
手前が平ペンチ、奥側がギザギザのついたラジオペンチになります。
4.上止めをつける
最後は外した務歯の最後に上止めをつければ完成です。務歯の間隔に合わせるのではなく、ファスナーの左右が合うようにつけましょう。 = 務歯は噛み合うように交互になっているので務歯からの距離がそれぞれ変わります。
あとは余分な部分を切れば完成です。
務歯を外すときの力加減が慣れないと難しいですが慣れれば簡単です。だいたい5分もあればファスナーの長さを調整できるようになります。