シンプルキーケースの作り方 | 保存版(初心者向き)

この記事は”シンプルキーケースの作り方“の保存版になります。

初めてキーケースを作る人がこのページを見るだけで作成することができるよう、できる限り手順ごとに細かく説明しています。作品作りの参考になればと思います。

※PCから閲覧することを考えて書いていますのでスマホからでは読みにくいかと思います。ご了承ください。

不明点等がありましたら、お気軽にtwitterなどでご連絡ください。

キーケースとは?

キーケースは鍵を束ねて持ち歩くための小物です。

家の鍵や自転車の鍵は何もつけずに単体で持ち歩くと小さくて無くしてしまいがちです。このため、キーホルダーをつけたり、キーケースにしまって持ち運ぶのが一般的ですね。

持ち運ぶ小物ということで、おしゃれアイテムとして様々なデザインのキーケースが販売しており、また材料もレザーだけでなくファブリックのアイテムもあります。

レザークラフトでは、小さくてパーツが少なく縫う箇所も多くないことから初心者でも作りやすく初級アイテムと言えるでしょう。それだけでなく、平面が多いため工夫することによって自由にデザインしやすい、オリジナルのキーケースを作ることができるのでおすすめです。

今回はキーケース金具4連を使ってシンプルなキーケースを作ってみようと思います。

キーケースの作り方

用意する道具と材料

1.ヌメ革(11cm×16cm) 、2.ヌメ革(11cm×4cm) 、3.バネホック小、4.キーケース金具4連、5.打ち台、6.ハトメ抜き、7.ホック打ち、8.カシメ打ち、9.ゴムハンマー(木槌)、10.トコノール、11.革包丁(カッター)、12.カシメ、13.ゴム板、14.ロウ糸、15.針

このほか、写真に写っているカッティングマットやマスキングテープ、ネジ捻、写真には写っていませんが鉄筆や定規があると良いでしょう。

今回使ったキーケース金具はアンティークゴールドの4連です。Amazonで買うと5個で1,000円前後になります。

製作手順

型紙を用意する

まずは型紙を用意します。

型紙を用意する方法には①書籍の付録②WEB公開③オリジナル制作の3つがあります。

今回はこのサイトで公開している型紙を作って制作していこうと思います。良ければご自由にお使いください。

PDFはこちら

※ご利用は自己責任でお願いします。


印刷したPDFはA4普通紙では薄く強度がないため、固紙(ボール紙)に貼り付けて強度を高めます。

プリンタが対応しているようなら、普通紙ではなく直接固紙に印刷すると一手間省くことができます。←は直接固紙に印刷しました。

2.型紙に合わせて革を裁断する

型紙に合わせて革を裁断します。今回は16cm×11cmと4cm×11cmの2つを用意します。

16cm×11cmの革は角を少し丸くしていますが、まずはシンプルに四角で作ってもいいと思います。

トコノールを塗る場合は、このときにトコ面と小さい革のコバに塗って磨いておきましょう。大きい革のコバは最後に磨きます。


角を丸くするのが苦手という方は以前に紹介したコーナーカットコンパスカッターを使ってみるといいでしょう。道具を使いなれると早く簡単に綺麗にカットすることができます。

道具を使わない場合は、左記のように直線で数回切っていき、最後にヤスリがけで整えると綺麗な円を描くことができます。

3.キーケース金具を取り付ける

小さい革にキーケース金具を取り付けます。まずは金具本体を革に当てて、鉄筆などで穴位置に印をつけます。そして、印に合わせてハトメ抜きで穴を開けましょう。

上部は本体との縫い付けがあるので少し余裕を持った位置に取り付けるとあとの作業が楽になります。


この穴の位置がずれてしまうと、金具を取り付けた時に斜めになってしまったりするのでしっかりと合わせて綺麗に穴を開けるようにしましょう。


次に打ち台とカシメ打ちを使ってキーケース金具を革に固定します。打ち台にカシメ(足)→革→カシメ(フタ)の順に乗せていきます。そして、カシメ打ちをゴムハンマー(木槌)でまっすぐ叩きましょう。

このとき、ななめに打ち込んでしまうとカシメが曲がってしまい綺麗に取り付けることができないのでまっすぐ叩くことを意識しましょう。

また足が長いと曲がってしまいやすいのでサイズにあったカシメを使うとうまくいきやすくなります(今回はキーケース金具を買ったときに付属していたカシメを使用しましたが長めでした)

4.バネホックを取り付ける

大きい革にバネホックを取り付けます。高さが揃っていれば横位置は適当でも大丈夫なので自分が使いやすいと思う位置にハトメ抜きで穴を開けましょう。今回は凹の方を4mm、凸の方を1.8mmのハトメ抜き(ポンチ)を使っています。


革を放置しすぎて表面が乾いていたため、ニートフットオイルを塗りました。写真は塗った直後ですが時間が経つと落ち着いてきます。


バネホックを取り付けます。

このとき、バネホックの取り付ける向きを間違えないよう気を付けましょう。

またホック打ちは必ずサイズのあったものを使うようにしましょう。今回はバネホック小を使っているのでホック打ちも小を使います。

5.革を縫い合わせる

それぞれの革を縫い合わせます。トコ面同士の位置を合わせて両面テープやサイビノールで仮止めしましょう。

位置は中心でも良いですが、好みで凸側に少し寄せても良いです。まずは中心で作ってみて次作で調整してみましょう。


菱目打ちで縫うための穴をあけます。金具を取り付けた革から左右1穴ずつ多めにあけます。

これは最少のあけ方ですが、デザインによっては周囲に穴をあけて縫っても良いでしょう。


上下とも縫って完成です。

写真では縫い終わりをそのままにしていますが、本来はライターで炙ってロウを溶かしてほつれないようにします。


吟面側はこんな感じ。

上下のみ縫っただけなのでシンプルなデザインになっています。

先ほども書いた通り、周囲を塗ってステッチでデザインを入れてもいいですし、スタンプやカービングを入れてオリジナルのデザインにしてもいいでしょう。

完成

以上でキーケースの完成です。

シンプルなデザインなためこのままでは味気ないですが、工夫次第でおしゃれにしやすいアイテムです。ぜひ作ってみましょう。

今回作った作品はこちら。

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