ニートフットオイルを革に塗るとどうなるのか、試し塗りしてみた。財布などのメンテにも。

革のお手入れに欠かせないメンテナンスオイル。今回はその中でもニートフットオイルを試してみました。ニートフットオイル以外にはピュアホースオイルミンクオイルがありますね。他のものも機会があれば使ってみようと思います

といっても今回は作品に塗ったわけではなく、今まで使ってきたハギレ。その中でもコードホルダーを作るにも足りないかなー、という部分を集めていろんな革に試し塗りしてどんな風に変化するのか試し塗りしてみました。

はじめに:ニートフットオイルとは?

革には最初から油分が存在しています。この油分が革を柔軟にし、また革を適切な環境に保ってくれるため、革製品は長持ちします。

ただし、この油分は時間の経過とともにだんだんと無くなっていきます。普段から手にする財布や名刺入れといったものは人の手にある油がつくため、適切な環境に保たれるのであまりお手入れはしなくても大丈夫ですが、レザークラフトに使う革は長期間保管されていたりするため、油分が抜けている場合があります。

ということでそんな油分を補填してあげるときに使うのがニートフットオイルというわけです。革に油分を足して長持ちするようにしてあげるということですね。

今回利用したニートフットオイルはこちら。

安定のクラフト社製です。レザークラフト製品で迷ったらとりあえずクラフト社の商品にしておけば間違いない(笑)

Amazonの最安値は送料込836ですね。楽天だと送料込み1026円なのでAmazonの方が2割近く安いですね。

ちなみにニートフットオイルを塗るのにおすすめはウールピースと呼ばれる羊の毛です。レザークラフトのいろんなサイトを見てみましたが、ニートフットオイルを塗るのに便利だから一緒に買うのを勧めていました。自分は最初オイルだけで買ってしまったので代替品を使ったのですが・・・。ウールピースセットのオイルもあるようなのでこっちの方がおすすめかも(Amazonでは販売していませんでした。)

ニートフットオイル(100ml)革製品 お手入れ ウールピース(2個) セット

価格:1,280円
(2016/10/29 20:07時点)

1280円の送料500円で1,930円になります。ウールピースが品薄なのか、半年前に比べてかなり値上がっています。

自分はウールピースではなく作品を作った時に出たハギレ(牛革)や綿棒を使っていますが十分使えるのでAmazonでニートフットオイルだけ買うのが1番良いと思います。

追記:

Amazonでウールピースが売っていたため購入して見ました。海外からの発送のため時間がかかりましたがニートフットオイルを単体で買った、最初についていたウールピースを使い切ったという方はご購入を検討して見てはいかがでしょうか?

ハギレにニートフットオイルを塗ってみた。

では早速ニートフットオイルを塗ってみましょう。

今回は4種類の色や柄の違う革で試してみようと思います。色々と入ったハギレセットで買っているのでわからないものもありますがほとんど牛革だと思います。←この辺勉強不足。。。

用意したのはこのようなシート。各革を2枚づつ貼り付けています。右側にだけニートフットオイルを塗って左側はニートフットオイルを塗らないで比較しようと思います。

右上の1枚だけの革はニートフットオイルを塗りすぎたときにどうなるか試します。

そしてニートフットオイルを用意します。

小皿に出して使います。が、、、なかなかいいサイズの小皿が見つからない・・・

と思ったら良いものを発見!

サイビノール600の内蓋です(笑)

このサイズがちょうど良かったので見つからない人は利用をおすすめします。

少量を出して使います。残ったら戻しても良いと書いてありますが、1度出すと戻しづらいので適量を出しましょう

では塗っていきます。今回はウールピースを買っていないので代替品として綿棒を利用してみました。布切れを推奨しているサイトもありますが、意外に布切れって用意できないことがあると思いますが、綿棒でも十分塗ることができるのでおすすめ。範囲が広くなると少し大変かも。ちなみに写真に写っている左上の革は塗りすぎなのでこの後拭いてます(汗)

塗った直後はこんな感じ。写真ではわかりづらい(黒はまったくわからない)ですがツヤが出ています。とともにムラもでていますが乾けば落ち着くはず。

そして右上はさらに塗っていきます。

薄く塗る程度でいいのでこれは塗りすぎです。塗りすぎると革が柔らかくなりすぎたり風合いをなくしてしまうので注意。(今回はわざとやっています)

ここで30分ほど時間をおきます。

そして乾いてきたのがこちら。

左の革と比べると右の革の方が色が濃くなっておりツヤが増しているように見えます。ムラも少し落ち着いてきました。個別に見ていきましょう。写真ではわかりづらいので感想を書いていきます。

1枚目(30分後):塗った直後のムラも落ち着いて塗る前のすこしカサカサしてた感じがなくなり、色が若干濃くなりました。いい感じです。

2枚目(30分後):塗った直後は少し謎の黒い部分が浮かび上がってきたりしてたのですが乾いたら無くなっていい感じになりました。

3枚目①(30分後):一番色の変化が大きいのは溝があるせいですかね?結構ムラが残ってしまいました・・・。もう少し置いて様子を見ます。

3枚目②(20時間後):塗ってから20時間ほど経った様子です。ムラもなくなってきて使える感じになりました。元が白っぽいせいか1番色の変化が激しく塗る前とイメージが変わりました。

3枚目③(10日後):10日後です。さらに馴染んできました。もう落ち着いたと言えるでしょう。ニートフットオイルを塗ると上記のような色合いになります。

4枚目(30分後):写真ではわかりにくいですがツヤが出ています。また触り心地が1番変わっており、ニートフットオイルを塗る前は少しざらついていたのですが滑らかになりました。

「ニートフットオイルを塗ってみたら、全体的にいい感じに仕上がりました。白っぽい革に使用するときは風合いが変わるので嫌な場合は他のオイルを使用した方が良さそう(個人的には茶色味が増して革っぽくなるので好き)」

※今回は台紙に貼って色合いの変化を試しているので革がどの程度柔らかくなっているかはわかりません。基本は薄塗りなので自己責任でお願いします。

以上、ニートフットオイルの試し塗りでした。

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