型絞り(絞り技法)でヌメ革に形をつけていようと思う→失敗談

今回は革に立体的な形をつける”型絞り“(革絞り、絞り技法、型出し)に挑戦してみました。

型絞りとは、名前の通り型を使って革を絞り形をつける技法のことです。革の可塑性という性質を使って革を自分が思ったような形に変形させる方法になります。参考にしたのは書籍”紳士の革小物“です。この本は型の製作から注意すべきポイントまで丁寧に解説してくれていたので型絞りに始めて挑戦するには最適な本でした。

そして挑戦してみた結果・・・初回はコツがつかめず失敗してしまいましたorz

今回は型絞りの概要とその失敗談をシェアしようと思います。

型絞りの方法

まずは型絞りってどんな風にやってどんなことができるのか?について簡単に説明したいと思います。

まず用意するのは”型”。

凹型と凸型の2つを用意して、その間に濡らした革を挟んで絞ることにより革を変形することができます。”紳士の革小物“の例にならって万年筆入れの型を作ってみました。

手前にある木板の上に棒が取り付けてあるのが凸型。奥の木板をくり抜いてあるのが凹型になります。この凸型の上に濡れた革を乗せて、凹型で抑えこむことによって革を絞ります。今回は成形する部分は二重にするため、同じ革を2枚用意しました。

革の先端(丸みのある方)は絞った時の歪みを吸収するために切り込みを入れておきます。この切り込みを入れすぎると絞った後に使う部分まで切ってしまうので注意。今回はだいたい1.5cmほど切り込みを入れています。

ちなみに使用した革は以前の記事で紹介したアビチで購入したヌメ床革です。吟面のついたヌメ革を使おうかと思いましたが、初めての挑戦だったので失敗すると困ると思いヌメ床革を使用(そして案の定失敗しましたorz)

ヌメ床革はこのような練習にはぴったりの低価格!型を作ったらまずはヌメ床で試してみるのが良いのではないでしょうか。

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次は革を濡らします。水分がしっかりと入り込むように10秒ほど漬けて色が変わるのを待ちます。そして、しっかりと水分が染み込んだらタオルなどで叩くようにして革の表面の水滴を取り除いて凸型に乗せます。

絞り込みたい丸みのある先端側がしっかりと被さるようにします。

そして凹型を上から被せて絞り込みます。

このため、凸型よりも凹型のくり抜いた部分の方が革を挟む分だけ広めになっています。革の厚みにもよりますが2mm〜4mmくらい?

【失敗箇所】凹型のくり抜いた穴の大きさが小さすぎたため、革を挟んだら絞れなかったorz

革の厚さが思っていたよりも厚かったため、革を挟んだら凸型と凹型がかみ合わず絞ることができませんでした。。。 ちなみに2枚合わせて絞るので1枚でこれだと完全にアウトです。

本にも書いてありますが、型絞りで1番重要なのは型作りです。ここに失敗するとうまくいかないので徹底してこだわった方が良いですね。

ということで急いで少し削って広げてみました。

そして再度絞る。今度はしっかりとはまった(1枚だけだけど)のでクランプを使ってしっかりと固定。1日ほどこのまま寝かせて革を乾かします。(途中でクランプが緩んでいないか確認)

このクランプが意外に高いです。

厚みのある型を作る可能性も将来的にあるかなー、と思い少し大きめのしっかりとしたクランプを買いましたが近くのホームセンターで1個500円前後しました。なので6個くらい使う方が良いと書いてあったけど今回は4個で節約(^^;;

ちなみにAmazonではこちらのクランプが今なら合わせ買いで1個362円で買うことができます。総額2000円以上という条件がつきますが、他に欲しいものがあるのならAmazonで買う方が圧倒的にお得でした。

[追記]クランプは100円ショップでも売っていました!ホームセンターで買うより安っぽい作りかもしれませんがとりあえずで試してみるのであれば100均のクランプで十分だと思います。

1日たったのでクランプを外してみます。

お、しっかりと凸型の形になっています少し感動!

後ろから見てもしっかりと形が付いて成形されているのがわかります。

本来は革を2枚重ねて絞るところを今回は型の不調のため1枚でしか絞れませんでしたが、成形することには成功しました!

次はこの失敗を改善して万年筆入れを完成させたいと思います。

・・・万年筆持ってないんだけどね(苦笑)

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