今日から3日かけてカードケースを作っていきたいと思います。
コードホルダー、名刺入れ(小さくて使えない欠陥品・・・)に続いて3作品目。今度は使える代物を作りあげるために丁寧に進めていこうと思います。
ということで早速作成を始めていきます。3記事に分けて書いていくのでよければ他の記事も合わせて読んでみてください^-^
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参考にしたのは100均のPVC名刺入れ!
今回カードケースを制作するにあたって参考にしたのが100均で売っていた名刺入れです。(ちなみにカードケースと名刺入れ、分けて使っているようで適当に決めています。前回作った失敗作を名刺入れとしていたので今回はカードケースとしただけです。)
その名刺入れがこちら。
このレベルの名刺入れが100円で手に入るなんて時代は変わりましたねー。
・・・いや、自分もまだそんなに歳じゃないつもりですがね。若い頃より良いものが安く買えるようになったと日々感じています(苦笑)
中身はこんな感じ。
片側がシングルポケットでもう片方がダブルポケットになっているシンプルな構造。初心者で作るにはちょうど良いのではないかと思ったのでサンプルとして買ってきました。
側面は折り返してあります。PVC素材で元々が薄いので普通に折り返しても厚みが出なくスマートです。ただ言い換えると高級感はないですね。
100均名刺入れを分解してみる。
参考にするには・・・分解して構造を見てみるのが1番!
という何とも理系的な発想から、この名刺入れを分解してみました。1度も使われることなくダメにしてしまってごめんねー笑
まずはダブルポケット側の縫い糸を解いてみました。見えるところはPVCですが見えない中身の部分はうすいビニールです。こういうところでコスト削減しているんですね。
止め方もボンドや接着剤を使わないで両面テープ。効率的だけど、少しはみ出ていたりしてカッコ悪いなー。
内ポケットを捲ってみても同様にビニールになっていました。
ポケットを開いて内ポケットを取り除いた感じです。中央部分(製品時に外側になる部分)は厚くなっています。厚くなってはいますが・・・
はい、この白い部分・・・固紙です。革を厚くするなどではなく、固紙を入れて厚くしています。コスト削減では良いですが、湿気に弱くなったり、何かの拍子に曲がった時などに変な形になってしまったりするのではないでしょうか。余裕があればハギレを使ったり、トコ革(吟面がなく両面ともトコ面になっている革)を使いたいところです。
ということで分解してみた全パーツです。分解してみるとわかりますがパーツは多いです。ただ、これはコスト削減するために部品数が多くなっているだろうことが考えられるので作る時はもっとシンプルに部品点数を減らします。
分解した名刺入れを元に型紙を作ってみた。
今回は分解した100均の名刺入れの構造を参考にして3部品で製作することにしました。うん、シンプル。
・メインとなる外側と上下1ポケット分を占める部分。これは分解した名刺入れと全く同じ形になります。
・ダブルポケットの内側ポケット。分解した名刺入れでは見える部分だけPVCを使用して見えない部分は薄いビニールを利用していますが、製作する段階では全て革を使用して1枚でやろうと思います。
・中央付近を厚くするための革。これはトコ面を張り合わせて見えなくするためのものでもありますが、ここもビニール、固紙を組み合わせるのをやめて1枚でやろうと思います。その方がシンプルに厚みも出て高級感が出ると思います。
ポイントとしては3枚目の中央付近を厚くするための革。名刺入れの折り曲げる部分にあたるので、ちょうど折り曲げる付近は革を少し漉いて折り曲げやすいようにしようと思います。
ということで出来上がった型紙がこちら(PDF)
A4よりも少し大きくなってしまっているので2枚印刷してうまい感じで合わせて使おうと思います。良ければ自己責任で参考にしてみてください(^-^)
今日はここまで。
今回はシンプルなカードケースを作っていますが、今後もいくつかカードケースを作っていくだろうことを考えて、今回作るものはカードケースAとしようと思います。
▼レザークラフト・カードケースAシリーズ